AI音楽はYouTubeで収益化できる?著作権の罠と商用利用OKな神ツール5選を徹底解説。
- 2025.12.05
- YouTube
YouTubeでの動画投稿において最も神経を使うのが著作権の問題です。
せっかく時間をかけて作った動画が公開停止になるのは避けたいはずです。
特にBGM選びは非常に難しく多くのクリエイターが頭を抱えています。
フリー素材サイトの音楽は他の動画とかぶりやすいという欠点があります。
オリジナリティを出したいけれど作曲なんてできないという人も多いです。
そんな悩みを一瞬で解決してくれるのがAI音楽生成ツールです。
AIを使えば誰でも数秒で著作権フリーのオリジナル曲が作れます。
しかしAI音楽なら何でも収益化できると考えるのは非常に危険です。
ツールの選び方を間違えると収益化審査に通らないことがあります。
最悪の場合はチャンネル自体がBANされてしまうリスクさえあります。
この記事ではYouTubeで安全に収益化するための知識を解説します。
著作権の複雑なルールや商用利用可能な神ツールも紹介します。
2025年の最新情報を網羅した完全版としてお届けします。
北岡ひろき(@kitaokahiro)
タップできるもくじ
AI音楽やBGMはYouTubeで収益化できるのか
結論から申し上げますとAIで作った音楽はYouTubeで収益化可能です。
実際に多くの有名YouTuberがAI音楽を導入して収益を得ています。
しかし収益化するためには絶対に守らなければならない条件があります。
それは商用利用権を持つツールを使って楽曲を生成することです。
商用利用権と著作権の仕組み
商用利用権とは営利目的でその音楽を使用しても良いという権利です。
YouTubeの広告収入を得る行為は立派な商用利用にあたります。
したがって個人的な趣味の範囲を超えた利用権が必要になるのです。
多くのAI音楽生成ツールでは有料プランでこの権利が付与されます。
逆に言えば無料プランのままでは収益化できないツールがほとんどです。
ここを勘違いして無料で作った曲で収益化しようとする人がいます。
これは明確な規約違反となり後からトラブルになる原因です。
Content IDとAI音楽の安全性
YouTubeにはContent IDという著作権管理システムが存在します。
既存の楽曲やフリー素材はこのシステムに指紋のように登録されています。
そのため無断で使用するとすぐに検知されて警告が届く仕組みです。
しかしAI音楽はその場で生成されるためこの指紋が存在しません。
つまり完全にオリジナルの楽曲としてYouTubeに認識されるのです。
これがAI音楽を使う最大のメリットであり安全と言われる理由です。
2025年最新のAI開示義務について
ただし2025年に入りYouTube側のAIに対する規制も変化しています。
動画投稿時にAI生成コンテンツであることを開示する義務ができました。
BGMとしてさりげなく使う場合は開示が不要なケースもあります。
しかしAIで生成した音声をメインにする場合はチェックが必要です。
音声全般に関するAIツールの選び方は以下の記事も参考にしてください。
ルールを守って正しく使えばAI音楽は最強の武器になります。
まずは著作権フリーと著作権譲渡の違いを正しく理解しましょう。
多くのツールでは著作権そのものはツール側に残るケースが多いです。
ユーザーにはその曲を商用目的で使って良いというライセンスが渡されます。
このライセンス契約が有効である限り安全に収益化が可能です。
AI音楽で収益化停止やBANになる危険なパターン
AI音楽を使っているのに収益化が停止されるケースが急増しています。
その原因の多くはツールの規約やYouTubeのポリシー違反です。
ここでは絶対にやってはいけない4つの危険なパターンを解説します。
無料プランのまま商用利用してしまう
まず一つ目は無料プランのまま商用利用してしまうことです。
Suno AIやUdioといった人気ツールも無料版は商用利用不可です。
無料プランで作った曲はあくまでSNSでのシェアなどの非商用限定です。
これを無視して収益化動画のBGMとして使うのは規約違反になります。
後から有料プランに入れば良いと考える人もいますがそれは間違いです。
多くのツールでは無料期間に作った曲の権利は遡って付与されません。
無料期間に生成した曲は一生商用利用できないと考えるべきです。
必ず最初から有料プランに加入して生成した曲を使ってください。
作業用BGM動画(Lofi Hip Hop)の罠
二つ目の危険なパターンは作業用BGM動画の量産です。
Lofi Hip Hopなどの落ち着いた曲をAIで大量に生成する手法です。
これに静止画を一枚だけ貼り付けて長時間ループさせる動画です。
かつてはこの手法で稼ぐチャンネルがたくさんありました。
しかし現在はYouTubeの繰り返しの多いコンテンツという規制対象です。
機械的に生成された価値の低いコンテンツとみなされてしまうのです。
その結果として収益化審査に通らなかったり後から停止されたりします。
BGM自体がオリジナルでも映像や構成に独自性がなければダメです。
静止画一枚ではなく動きのある映像を組み合わせる工夫が必要です。
もし顔出ししたくない場合はアバターなどを活用するのが有効です。
【AIで完結】YouTube顔出しなし・声出しなしで稼ぐ!アバター作成アプリ&ツール7選と収益化の全手順
AIカバーや有名アーティストの模倣
三つ目はAIカバーや有名アーティストの模倣です。
有名な歌手の声や歌い方をAIに学習させて歌わせる動画のことです。
これは著作権だけでなくパブリシティ権の侵害に該当します。
アーティストのイメージを勝手に利用して稼ぐ行為だからです。
YouTube側もこのAIカバーに対する取り締まりを強化しています。
特定のアーティスト風というプロンプトを入力するのも避けるべきです。
ツール側でも特定の歌手名を禁止ワードに設定する動きがあります。
BGMとして使うならあくまでインストゥルメンタルが無難です。
歌入りの曲を作る場合も特定の誰かに似せないようにしましょう。
他プラットフォームでの規約違反
四つ目は他プラットフォームでの規約違反です。
YouTubeでは良くてもInstagramやTikTokではNGな場合があります。
各プラットフォームでAI生成コンテンツに対する温度感が違うからです。
特にTikTokの収益化プログラムはAI判定が非常に厳しいです。
YouTubeで収益化できた動画をそのまま転載しても弾かれることがあります。
特にショート動画をメインにする場合は投稿時間の戦略も重要です。
YouTubeショートの最適な時間と長さは?バズる投稿時間帯とアルゴリズムの関係を徹底解説
これらの危険パターンを知らずに踏んでしまう初心者が非常に多いです。
知らなかったでは済まされないのが著作権と収益化の世界です。
自分のチャンネルを守るためにも正しい知識で運用しましょう。
商用利用OKでYouTube収益化におすすめのAI音楽生成ツール
安全にYouTube収益化を目指すならツール選びが命です。
ここでは商用利用が可能でクオリティも高い神ツールを5つ紹介します。
それぞれの特徴や料金プランについて詳しく解説していきます。
Soundraw
まず一つ目におすすめするのはSoundrawというツールです。
これは日本のクリエイター支援企業が開発しているサービスです。
動画クリエイターのために作られたと言っても過言ではありません。
最大の特徴は曲の長さや構成を自由にカスタマイズできる点です。
普通の音楽素材は動画の長さに合わせてカット編集が必要です。
しかしSoundrawなら指定した秒数で曲をきれいに終わらせられます。
盛り上げたい場所や静かにしたい場所も直感的に指定可能です。
BGMを探すのではなく自分の動画に合わせてBGMを作れるのです。
商用利用に関してはCreator Plan以上に加入する必要があります。
このプランに入ればYouTubeでの収益化はもちろん広告利用も可能です。
さらに重要なのが解約後の権利についての規約です。
Soundrawは契約期間中に作った曲を使用した動画は解約後も安全です。
動画を公開し続ける限り収益化が停止されることはありません。
ただし解約後にその曲を使って新しい動画を作ることはできません。
この点が非常に良心的で多くのYouTuberに愛用されています。
日本語のサイトでサポートも手厚いので初心者にも安心です。
Suno AI
二つ目に紹介するのはSuno AIという世界的に有名なツールです。
Suno AIの凄さは何と言っても歌詞を入れるだけで歌が作れる点です。
日本語の歌詞を入力すれば自然な発音でAIが歌い上げてくれます。
バージョンアップを重ねるごとに音質や表現力が劇的に向上しています。
まるでプロのアーティストがレコーディングしたようなクオリティです。
動画のオープニング曲やエンディング曲を作りたい人に最適です。
商用利用するにはPro Planという月額10ドルからのプランが必要です。
このプランに加入している間に生成した曲は著作権がユーザーに帰属します。
つまり自分が作った曲として自由に販売したり配信したりできます。
解約後もその権利は維持されるため資産として曲を残せます。
BGMだけでなく歌モノの楽曲を作りたいならSuno AI一択でしょう。
Udio
三つ目におすすめするのはUdioという高音質なツールです。
Udioは音楽としての完成度や音質の良さで非常に評価が高いです。
Suno AIよりも複雑な音楽的展開や楽器の表現が得意です。
特にジャズやクラシックといったジャンルの生成に定評があります。
より音楽的な深みのあるBGMを作りたいこだわり派に向いています。
こちらも有料プランであるStandard Plan以上で商用利用が可能です。
操作画面は英語ですが音楽好きなら直感的に触れるはずです。
Ecrett Music
四つ目はEcrett Musicというシンプルさが売りのツールです。
細かい設定は苦手だからとにかく簡単にBGMが欲しい人向けです。
シーンとムードと長さを選ぶだけでAIが勝手に曲を作ります。
旅行やカフェやゲームといった分かりやすいカテゴリが用意されています。
動画編集の合間にサクッとBGMを用意したい時に重宝します。
編集機能はSoundrawに劣りますが手軽さでは負けていません。
Loudly
五つ目はLoudlyという膨大なライブラリを持つツールです。
AIによる生成と既存のループ素材を組み合わせて曲を作ります。
そのため完全にゼロから生成するよりも品質が安定しやすいです。
ジャンル指定も非常に細かくハウスやテクノなどが得意です。
クラブミュージック系のBGMを探している人には相性が良いでしょう。
これらのツールはすべて有料プランで商用利用が可能になります。
月額千円から数千円の投資で著作権の悩みから解放されるのです。
まずは無料版でそれぞれの生成クオリティを試してみてください。
そして自分の制作スタイルに合ったツールを有料契約しましょう。
AI音楽をYouTube動画のBGMとして使う手順
実際にAI音楽を生成してYouTube動画のBGMにする手順を解説します。
まずは選んだツールにアクセスしてアカウントを作成しましょう。
多くのツールはGoogleアカウントなどで簡単にログインできます。
プロンプト入力のコツ
次に作りたい音楽のイメージをプロンプトとして入力します。
プロンプトとはAIへの指示出しのことで非常に重要な工程です。
明るいピアノ曲が欲しいならBright Pianoと入力します。
落ち着いたカフェの雰囲気ならRelaxing Cafe Jazzなどが良いでしょう。
ボーカルを入れたくない場合はInstrumentalという指定が必須です。
ドラムの音が邪魔ならNo Drumsと入力すると静かな曲になります。
具体的な楽器名やジャンル名を入れるのが成功のコツです。
プロンプトを入力して生成ボタンを押すと数十秒で曲が完成します。
ダウンロードとファイル形式の選択
気に入った曲ができたらダウンロードボタンを押して保存します。
ファイル形式はMP3かWAVを選べる場合が多いです。
音質にこだわるなら非圧縮のWAV形式を選ぶのがおすすめです。
ただしファイルサイズが大きくなるので用途に合わせて選びましょう。
動画編集ソフトへの組み込み
次にダウンロードした音楽ファイルを動画編集ソフトに取り込みます。
Premiere ProやCapCutなどの編集ソフトを開いてください。
音声トラックにAI音楽を配置して映像とタイミングを合わせます。
Soundrawのようなツールならこの時点で曲の長さを再調整できます。
動画の盛り上がりに合わせて曲のサビが来るように配置しましょう。
BGMが大きすぎて声が聞こえない場合は音量を調整してください。
フェードインやフェードアウトの効果をつけると自然に聞こえます。
これで著作権フリーの完全オリジナルBGM動画の完成です。
あとは通常通りYouTubeにアップロードして公開するだけです。
もしYouTubeへのアップロード方法に不安がある場合は参考にしてください。
YouTube動画の投稿方法を完全図解!PC・スマホでのアップロード手順
概要欄に「AIで作成した音楽です」と書く義務はありません。
しかし使用したツールの名前を記載しておくと親切かもしれません。
慣れてくれば1曲あたり数分で用意できるようになります。
これまでBGM探しに使っていた時間を動画の企画に回せます。
動画素材がないなら映像もAIで作れば完全自動化が可能
音楽はAIで作れるようになりましたが映像はどうでしょうか。
実は映像もAIを使えば顔出しなしで作成することが可能です。
BGMだけでなく動画そのものもAIに任せれば完全自動化が実現します。
撮影機材も撮影場所も出演者も一切必要ありません。
テキストから動画を生成するツール
テキストを入力するだけで動画を生成してくれるAIツールがあります。
例えばVrewやInVideoというツールが非常に優秀です。
台本となるテキストを入力するとAIが内容を理解します。
そしてその内容に合った映像素材や画像を自動で選んでくれます。
さらに字幕テロップやナレーションまで自動でつけてくれるのです。
あなたがやることは動画のテーマと台本を考えるだけです。
これに先ほど生成したAI音楽をBGMとして組み合わせます。
すると世界に一つだけのオリジナル動画があっという間に完成します。
顔出しなしでYouTubeを運営するコツは以下の記事で解説しています。
【AIで完結】YouTube顔出しなし・声出しなしで稼ぐ!アバター作成アプリ&ツール7選と収益化の全手順
AIアバターの活用
また自分に代わって話してくれるAIアバターも進化しています。
HeyGenやSynthesiaといったツールを使ってみてください。
写真を一枚アップロードするだけでその人物が喋り出します。
自分の顔を出すのが恥ずかしい人には最適なソリューションです。
実在しない架空のキャラクターをチャンネルの顔にできるのです。
こうして作られた動画は顔出しなしジャンルとして人気があります。
情報発信や解説動画などはこのスタイルで十分収益化できます。
音楽も映像もAIで作ることで制作コストを極限まで下げられます。
外注費をかけずに高品質な動画を量産できるのがAIの強みです。
もちろん人間が作った温かみのある動画も素晴らしいです。
しかし効率を重視して収益を上げるならAI活用は必須の戦略です。
最新の動画生成AIについては別の記事で詳しく解説しています。
自分に合ったツールを見つけて動画制作の自動化に挑戦してください。
よくある質問と回答
AI音楽とYouTube収益化に関してよくある質問をまとめました。
疑問を解消して安心してツールを使えるようになりましょう。
Spotifyなどで楽曲配信できる?
一つ目の質問は生成した音楽をSpotifyなどで配信できるかです。
これは使用するツールやプランによって答えが異なります。
Suno AIやUdioの有料プランなら楽曲の権利はユーザーにあります。
したがってSpotifyやApple Musicで配信して収益を得ることも可能です。
しかしSoundrawなどは楽曲単体での配布や販売を禁止しています。
あくまで動画やゲームのBGMとして使うことが前提だからです。
自分の目的がBGM利用なのか楽曲販売なのかでツールを選びましょう。
著作権侵害の申し立てが来たら?
二つ目の質問は著作権侵害の申し立てが来たらどうするかです。
AI音楽であっても誤検知で申し立てが来る可能性はゼロではありません。
その場合はYouTubeの管理画面から異議申し立てを行いましょう。
使用しているツールの有料会員であることを証明すれば取り下げられます。
領収書のスクリーンショットやライセンス証明書を提出してください。
解約後の動画はどうなる?
三つ目の質問は解約したら過去の動画はどうなるかです。
これもツールによりますが多くの場合は公開済み動画は安全です。
SoundrawやSuno AIは契約期間中に公開した動画の権利を守ってくれます。
解約した瞬間に過去の動画の収益が止まることは基本的にありません。
ただし規約は変更されることもあるので必ず最新情報を確認してください。
クレジット表記は必要?
四つ目の質問はクレジット表記は必要かという点です。
多くの有料プランではクレジット表記なしでの利用が許可されています。
動画の概要欄にいちいちツール名を書く必要はありません。
もちろん宣伝のために書きたい場合は書いても問題ありません。
同じ曲が生成されることはない?
五つ目の質問は同じプロンプトで同じ曲ができないかです。
AIは毎回異なる乱数を使って生成するため完全に同じ曲にはなりません。
似た雰囲気の曲になることはありますが波形レベルでは別物です。
したがってContent IDで重複判定される心配はまずありません。
世界であなただけのオリジナル曲として安心して使ってください。
まとめ
AI音楽生成ツールはYouTuberにとって最強の時短アイテムです。
著作権の悩みと選曲の手間を同時に消し去ってくれます。
しかし使い方を誤ると収益化停止のリスクがあることも事実です。
無料プランの罠やLofi動画の規制には十分に注意してください。
商用利用可能な有料プランを使うことが自分を守る一番の方法です。
月額千円程度の投資で安全とオリジナリティが手に入ります。
SoundrawやSuno AIなど自分に合ったツールを選びましょう。
そして浮いた時間でより面白い動画の企画を考えてください。
AIはあなたのクリエイティブ活動を加速させるパートナーです。
恐れずに正しく活用してYouTubeでの成功を掴み取りましょう。
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