【当事者向け】タスク管理ができないのは病気のせい?ADHD等の脳特性とツールで人生を変える方法
- 2026.01.05
- タスク管理
「なぜ自分だけが普通にできないんだろう」
「頑張っているのに怠けていると誤解されてしまう」
「約束の時間にまた遅れてしまった…」
そんな風に自分を責め続けて苦しい毎日を送っていませんか。
タスク管理や時間管理がどうしても上手くいかない。
それはあなたの努力が足りないからでも性格がだらしないからでも決してありません。
この記事はあなたに病名を付けるためのものではありません。
ましてやあなたを安易に診断するためのものでもありません。
そうではなくあなたの脳が持つ、とてもユニークで素晴らしい特性をあなた自身が正しく理解するためのガイドブックです。
そしてそのユニークな特性と上手く付き合いながら社会の中で楽に生きていくための具体的な道具があることをお伝えするために書きました。
もう一人で自分を責めるのは今日で終わりにしましょう。
あなたの人生を変える新しい一歩をここから始めます。
北岡ひろき(@kitaokahiro)
注意!安易な自己判断は危険 まずは専門機関へ
この記事を読むにあたり、最初に最も重要なお約束をさせてください。
この記事で紹介する内容はあくまで一般的な情報提供を目的としています。
決して医学的な診断や治療に代わるものではありません。
もしあなたがご自身の状態について深く悩んでいるのならどうか一人で抱え込まないでください。
インターネットの情報だけで「自分はきっとそうだ」と自己判断することは非常に危険です。
正しい理解と適切なサポートを得るためにまずは心療内科や精神科。
あるいは発達障害者支援センターといった専門の機関に相談することを私たちは強く強く推奨します。
専門家との対話はあなたの心を軽くし、進むべき道を照らしてくれる最も確実な光となるはずです。
なぜタスク管理が極端に苦手なのか?ADHDの脳内で起きていること
それではなぜ一部の人々はタスク管理を極端に苦手と感じるのでしょうか。
それは脳の実行機能と呼ばれる部分の働きが多数派の人(定型発達)とは少しだけ違うからです。
実行機能とはいわば脳の中の司令塔です。
物事の計画を立てたり、優先順位を決めたり、行動をコントロールしたりする大切な役割を担っています。
ADHDなどの発達障害の特性を持つ人の脳はこの司令塔の働き方が少しだけユニークなのです。
それは故障や欠陥ではありません。
例えるならWindowsとMacのようにOSの仕様が違うだけなのです。
その仕様の違いが結果としていくつかの具体的な困難さを生み出します。
脳の司令塔の働きが少しだけユニーク
私たちの脳の中心部、前頭前野という場所がこの司令塔の役割を果たしています。
ADHDの特性を持つ人の脳ではこの部分の神経伝達物質の働きが少しだけ非効率的であると考えられています。
そのため情報を整理したり、行動にブレーキをかけたりすることが多数派の人よりも少しだけ苦手になる傾向があります。
しかしその一方でユニークな発想を生み出したり、好きなことに対して驚異的な集中力を発揮したりといった素晴らしい強みも併せ持っています。
大切なのはその仕様の違いを正しく理解し、苦手な部分をどう補うかを考えることです。
結果として起こる3つの具体的な困難
脳の司令塔のユニークな働きは日常生活において主に3つの具体的な困難として現れることがあります。
あなたも思い当たる節があるかもしれません。
しかしそれはあなたの弱さではなく脳の特性なのだと理解してください。
ADHDの特性を持つ脳は時間の流れを多数派の人とは少し違う形で感じ取ることがあります。
「あと5分くらい大丈夫だろう」と思っていたらあっという間に30分が過ぎていたり。
逆に退屈な会議の時間は永遠のように長く感じられたり。
これは脳内の時計の進み方が状況によって伸び縮みするような感覚です。
そのため計画通りに時間を管理したり、約束の時間に間に合わせたりすることが意志の力だけでは非常に難しくなるのです。
ADHDというと体を動き回る多動をイメージするかもしれません。
しかし大人になるとその多動性は頭の中で起こることが多くなります。
一つの作業に集中しようとしても次から次へと新しいアイデアや全く関係のない考えが浮かんできてしまう。
まるで頭の中にたくさんのテレビチャンネルが同時に映っているような状態です。
この思考の嵐によって目の前のタスクに集中し続けることが困難になり、注意が散漫になってしまうのです。
私たちの脳には報酬系と呼ばれる回路があります。
何かを達成した時にドーパミンという快感物質を放出し、「また頑張ろう」というモチベーションを生み出す仕組みです。
ADHDの特性を持つ脳ではこの報酬系の働きが少しだけユニークです。
遠い未来の大きな報酬よりも今すぐ手に入る小さな報酬により強く反応する傾向があります。
そのため退屈で地味な作業や結果が出るまでに時間がかかる長期的なタスクに対してモチベーションを維持し続けるのが非常に苦手なのです。
意志の力はもう不要!ツールを第二の脳として使う具体的な処方箋
これらの脳の特性はあなたの意志の力で変えることはほとんど不可能です。
「気合いで乗り切れ」という精神論はあなたをさらに苦しめるだけです。
私たちが提案したいのは全く違うアプローチです。
それはあなたの脳の苦手な部分をテクノロジーの力で補うという考え方です。
スマートフォンやPCアプリをあなたの第二の脳、あるいは頼れる外部の杖として使うのです。
具体的な処方箋を3つご紹介します。
時間の感覚のズレには タイマーと通知機能
時間の感覚が掴みにくいのであれば時間を見える化すれば良いのです。
ポモドーロ・テクニックを実践できるタイマーアプリは非常に有効です。
「25分集中して5分休む」というサイクルをタイマーが強制的に作り出してくれます。
これにより時間の流れを体感的に掴むことができます。
またタスク管理ツールのリマインダー機能もあなたの強力な味方です。
「1時間後」「30分前」「10分前」としつこいほどに通知を設定しましょう。
それはまるで隣にいる秘書が優しく声をかけ続けてくれるようなものです。
自分の記憶力に頼るのをやめツールの通知に頼る。
これが時間を守るための最も確実な方法です。
頭の中の多動には GTDと思考の外部化
頭の中が思考の嵐でいっぱいならその嵐を全て頭の外に出してしまえば良いのです。
GTDというタスク管理手法の核心はまさにこの思考の外部化にあります。
仕事のタスク、プライベートの用事、ふと思いついたアイデア。
それらを良い悪いを判断せずとにかく全てツールに書き出すのです。
taskadeのマインドマップ機能のように思考の広がりをそのまま書き出せるツールは特に有効です。
頭の中にあるものを全て外部の信頼できるシステムに預けることであなたの脳のメモリは解放されます。
そして目の前のたった一つのタスクに安心して集中できるようになるのです。
モチベーションの維持にはゲーミフィケーション機能
すぐに結果が出ないとやる気が続かないという脳の特性。
それならばタスクの実行そのものをゲームにしてしまえば良いのです。
このようなゲームの要素を仕事などに応用することをゲーミフィケーションと呼びます。
タスクを一つ完了させるごとに経験値が貯まってキャラクターがレベルアップしたり、アイテムが手に入ったり。
そんなゲーム感覚で楽しめるタスク管理ツールがあります。
脳の報酬系はこのようなすぐに手に入る小さな報酬が大好きです。
退屈なタスクがまるでRPGのクエストのように感じられる。
これにより、あなたは楽しみながら自然と行動を継続できるようになるのです。
ADHD当事者が選ぶ本当におすすめのタスク管理アプリ3選
それでは具体的にどのようなツールがこれらの特性を持つ人々の助けになるのでしょうか。
ここでは多くの当事者からも支持されている代表的なアプリを3つご紹介します。
大切なのはその機能があなたの脳の特性をどう補ってくれるかを理解することです。
Todoist:最強の通知機能と習慣化サポート
Todoistはシンプルでありながら非常に強力なタスク管理アプリです。
その最大の強みは自然言語入力と強力なリマインダー機能です。
「明日の午後3時に〇〇さんに電話する」と入力するだけでAIが自動で日時を認識し、タスクを設定してくれます。
思考の嵐の中でも思いついたことを瞬時に記録できるのです。
またリマインダー機能は場所や時間に応じて執拗なまでにあなたに通知を送ってくれます。
これにより、致命的な「うっかり忘れ」を仕組みで防ぐことができます。
習慣化をサポートする機能も充実しており、あなたの頼れる相棒となってくれるでしょう。
Asana:手順をテンプレート化して思考の迷いをなくす
Asanaはチームでのプロジェクト管理に強いツールですが個人のタスク管理にも絶大な効果を発揮します。
特に有効なのがワークフローのテンプレート化機能です。
毎回同じ手順で行う定型的な作業。
例えば週次のレポート作成などを一連のタスクとしてテンプレート登録しておくのです。
すると次回からはそのテンプレートを呼び出すだけでやるべきことが順番にリストアップされます。
これは脳が「何から手をつければいいんだっけ?」と迷う意思決定のエネルギーを大幅に節約してくれます。
思考の迷いをなくし、スムーズに行動を開始するための強力なレールとなってくれます。
Habitica:人生をRPGに タスク管理をゲームに変える
Habiticaはゲーミフィケーションの考え方を最も純粋な形で実装したタスク管理アプリです。
あなたの人生そのものが一つのロールプレイングゲームになります。
あなたが設定したタスクは倒すべきモンスターです。
タスクを完了させると経験値やゴールドが手に入り、あなたのアバターが成長していきます。
逆にタスクをサボるとアバターはダメージを受けてしまいます。
この仕組みはADHDの特性を持つ脳の「すぐに報酬が欲しい」という欲求を見事に満たしてくれます。
退屈な日々のタスクが冒険に変わる。
楽しみながら自分を成長させたいと願うあなたに最適なツールです。
まとめ
タスク管理ができないと自分を責め続けてきたあなたへ。
この記事を通して一番伝えたかったメッセージを最後にもう一度だけ繰り返させてください。
あなたは決してダメなのではありません。
あなたは怠けているわけでも能力が低いわけでもありません。
ただあなたの脳のOSが多数派の人とは少しだけ違う。
ただそれだけなのです。
そのユニークなOSで多数派に合わせて作られた社会のルールを無理して実行しようとしていただけなのです。
だからもう自分を責めないでください。
そして自分に合ったツールという杖や眼鏡を見つけてください。
そうすればあなたはあなたのままでこの社会をずっと楽にそしてあなたらしく生きていくことができます。
あなたのユニークな発想力や好きなことへの集中力は社会にとってかけがえのない宝物です。
その宝物を最大限に輝かせるための第一歩を今日から踏み出してみませんか。
より一般的なタスク管理の思考法について知りたい場合はこちらの記事も参考になるかもしれません。
チームで使えるツールを探している場合はこちらの記事が役立ちます。
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