【無料あり】動画マニュアル作成アプリ&ツールおすすめ5選!スマホやパワポで簡単に自作する方法
- 2025.12.13
- AIマニュアル
業務効率化の切り札として動画マニュアルの導入が進んでいます。
背中を見て覚えろという指導法はもはや時代遅れになりつつあります。
分厚い紙のマニュアルを渡しても誰も読まないのが現場の現実でしょう。
特に製造業や飲食、介護などの現場では動画での教育が不可欠です。
しかしいざ作ろうとすると編集が難しそうと二の足を踏んでいませんか。
高価なPCソフトや専門的な撮影機材が必要だと思い込んでいる人も多いはずです。
実は今持っているスマートフォンとアプリだけでプロ級のマニュアルは作れます。
現場で撮影し、その場で編集して共有するまでスマホ一台で完結するのです。
またPC操作のマニュアルならAIを使って自動生成する裏技もあります。
この記事では動画マニュアル作成におすすめのアプリやツールを厳選して紹介します。
無料で使えるスマホアプリからパワーポイントを使った作成方法まで網羅します。
これを読めばあなたの会社の教育コストは劇的に下がり、業務効率が上がります。
まずはなぜ今、専用ソフトではなくアプリでの作成が選ばれているのか解説します。
北岡ひろき(@kitaokahiro)
タップできるもくじ
動画マニュアルをアプリで作るメリットとは?
動画マニュアルを作成する方法は大きく分けて3つあります。
映像制作会社への外注、PCソフトでの編集、そしてスマホアプリでの作成です。
この中で現場の業務効率化に最も適しているのがスマホアプリです。
最大のメリットは撮影から編集までのスピード感にあります。
現場で作業の様子をスマホで撮影し、そのままアプリで不要な部分をカットする。
そして字幕を入れればその場でマニュアルが完成してしまいます。
PCにデータを移す手間も高スペックなPCを用意する必要もありません。
変更があった場合もスマホを取り出してすぐに撮り直せます。
マニュアルは鮮度が命。
この修正のしやすさは重要です。
また多くの編集アプリは直感的に操作できるように作られています。
専門知識がないパートやアルバイトのスタッフでも簡単に作れるようになります。
マニュアル作りは特定の人しかできないという属人化を防げるのです。
【無料あり】スマホで完結!動画マニュアル作成アプリおすすめ3選
では実際にどのアプリを使えばいいのでしょうか。
App StoreやGoogle Playには数え切れないほどの動画編集アプリがあります。
しかしYouTuberのような派手な演出ができるアプリが良いとは限りません。
マニュアル作成に必要なのは「字幕の入れやすさ」と「操作のシンプルさ」です。
ここではビジネス用途で使いやすく無料でも十分機能する3つを紹介します。
Vrew:AI音声認識で字幕作業を自動化
動画マニュアルにおいて最も時間がかかる作業は字幕入れです。
現場は騒音が多いため音声だけでは伝わりにくいことがよくあります。
Vrewは動画内の音声をAIが解析し、自動で字幕を生成してくれる神アプリです。
PC版が有名ですがスマホアプリ版も非常に優秀で使いやすいです。
撮影した動画を読み込むだけで話している言葉がそのまま文字になります。
あとは誤字を修正するだけでフルテロップの動画が完成します。
また自分の声を入れたくない場合はAI音声による読み上げも可能です。
テキストを入力すればAIが自然なイントネーションでナレーションを入れてくれます。
字幕入れが面倒で挫折したという人には間違いなく最強の選択肢です。
CapCut:直感的操作で矢印や図形も簡単
TikTokなどを運営するByteDance社が提供する世界的に人気のアプリです。
若者向けと思われがちですがビジネス利用にも耐えうる高機能さを誇ります。
特に便利なのが矢印や丸枠などの「図形スタンプ」が豊富な点です。
マニュアルでは「ここのボタンを押す」「このレバーを引く」といった指示が重要です。
CapCutなら強調したい部分に矢印を出したり、赤丸で囲ったりが簡単にできます。
また再生速度の変更機能も優秀で0.1倍速から100倍速まで調整可能です。
長い作業工程を早送りで見せたり、危険な作業をスローで見せたりできます。
PIP(ピクチャーインピクチャー)機能を使えば画面の隅に別アングルの動画を載せられます。
全体像と手元のアップを同時に見せることができるので理解度が格段に上がります。
これだけの機能が揃っていてロゴなしで無料で使えるのは驚異的です。
iMovie / Clipchamp:端末標準アプリの安心感
新しいアプリをインストールしたくない場合は標準アプリを使いましょう。
iPhoneやiPadユーザーなら最初から入っているiMovieが使えます。
機能はシンプルですがカット編集やテロップ入れなど基本機能は揃っています。
Apple製品同士ならAirDropで動画を共有しやすいのもメリットです。
AndroidやWindowsユーザーならMicrosoftが提供するClipchampがおすすめです。
最近のWindowsには標準搭載されており、スマホアプリ版もあります。
自動キャプション機能もあり、Vrewに近い感覚で字幕生成ができます。
余計な広告が表示されず、セキュリティ面でも比較的安心して使えます。
まずは手持ちの環境で試したいという場合に最適です。
PCで作成!パワーポイントやWindows標準機能を使う方法
現場作業ではなくデスクワークや接客ルールのマニュアルならPCで作るのも手です。
特にすでに社内にパワーポイントの資料があるならそれを活用しましょう。
ゼロから構成を考える必要がなく資産を有効活用できます。
またPCの画面操作を録画したい場合も特別なソフトを買う必要はありません。
パワーポイントの記録機能でプレゼン動画を作る
PowerPointにはスライドショーを動画として保存する機能が標準装備されています。
記録タブから先頭から記録を選ぶと録画モードになります。
スライドをめくりながらマイクに向かって話せば音声とタイミングが記録されます。
レーザーポインターの動きやペンでの書き込みもそのまま動画になります。
録画が終わったら「ビデオとしてエクスポート」を選べばMP4動画の完成です。
これなら動画編集ソフトの使い方を覚える必要すらありません。
スライドの一部を修正したい場合もそのページだけ録り直せば良いので楽です。
社内研修やサービスの紹介動画を作るのに最適な方法です。
パワポのスライドを動画にする方法|音声録音・MP4保存・Mac対応まで完全解説
Windows/Mac標準の画面収録機能を使う
PCソフトの操作方法をマニュアル化したい場合は画面収録を使います。
これにも高価なキャプチャソフトは不要です。
Windowsなら「Windowsキー + G」を押すとゲームバーという機能が起動します。
ここにある録画ボタンを押せばアクティブなウィンドウを録画できます。
Macなら「Command + Shift + 5」で画面収録バーが表示されます。
範囲を指定して録画できるため見せたい部分だけを切り取れます。
録画したデータは先ほどのCapCutやClipchampに取り込んで編集すればOKです。
操作に合わせてここでクリックなどの字幕を入れれば完成です。
【裏技】PC操作マニュアルなら動画より自動生成AIが最強
ここで一つ動画マニュアル作成の常識を覆す提案をさせてください。
もしあなたが作りたいのがPCの操作手順のマニュアルなら動画は最適解ではありません。
なぜなら見る側にとって動画を見ながら操作するのはストレスだからです。
動画を再生し、一時停止し、ブラウザを切り替えて操作し、また再生する。
この繰り返しは非常に面倒で見たい箇所をピンポイントで探すのも大変です。
PC操作に関しては動画よりも画像付きの手順書の方が圧倒的に親切です。
しかしスクショを撮ってWordに貼り付けるのは動画編集以上に手間がかかります。
そこで活躍するのがAIマニュアル作成ツールScribeです。
Scribe:操作を録画するだけで手順書が自動完成
Scribeはブラウザの拡張機能やデスクトップアプリとして動くAIツールです。
「記録開始」ボタンを押していつも通りPCで業務を行うだけです。
するとクリックした場所、入力した文字、画面遷移をAIが全て記録します。
作業が終わって停止ボタンを押すとなんと一瞬で「手順書」が出来上がっています。
「設定ボタンをクリックする」といった説明文も自動で生成されます。
クリックした箇所には分かりやすく赤い枠線やカーソル位置が表示されます。
動画のように見えますが実際は「動くスクショ付きのWebページ」です。
URLで共有でき、見る人は自分のペースでスクロールして確認できます。
修正も簡単でスクショを差し替えたり、テキストを書き換えるだけです。
動画編集の10倍以上の速さでマニュアルが完成します。
PC操作のマニュアル化に関しては動画アプリよりもScribe一択です。
Scribeの衝撃的な機能については以下の記事で詳しく解説しています。
AIで効率化!動画マニュアル作成の最新トレンド
「撮影すら面倒くさい」「自分の声を入れたくない」という悩みもあるでしょう。
最新のAI技術を使えばもはやカメラもマイクも不要になります。
テキストさえあればAIが勝手に動画を作ってくれる時代です。
テキストから動画を生成するAIツール
PictoryAIやsynthesiaといった動画生成AIツールが注目されています。
これらはマニュアルの原稿テキストを入力するだけで動画を作ります。
AIが内容に合ったストック映像や画像を自動で選んで繋ぎ合わせてくれます。
さらにAIアバターが人間に代わって流暢に解説をしてくれます。
日本語を含む多言語に対応しており、翻訳の手間もありません。
マニュアルの内容が変わった時もテキストを修正するだけで動画が更新されます。
「撮影場所がない」「出演者がいない」という問題を根本から解決します。
パワーポイントのファイルを読み込ませて動画化することも可能です。
これからのマニュアル作成は編集ではなく生成へとシフトしていくでしょう。
おすすめの動画生成AIツールについてはこちらで比較しています。
無料アプリで作る場合のリスクと注意点
コストをかけずに無料アプリで作るのはスモールスタートとして優秀です。
しかし企業や組織で本格運用する場合、いくつかのリスクも潜んでいます。
ただ作ればいいというわけではないことを理解しておきましょう。
セキュリティとデータ消失のリスク
個人のスマホで撮影し、無料アプリで編集したデータはスマホの中に残ります。
もしその社員が退職したり、スマホを紛失したりしたらどうなるでしょうか。
大切な業務ノウハウが消失したり、最悪の場合は外部に流出してしまいます。
また共有手段としてYouTubeの限定公開を使うのも危険です。
URLさえ知っていれば誰でも見られるため機密情報が漏れるリスクがあります。
無料のファイル転送サービスなどもビジネス利用では推奨されません。
作った動画ファイルは必ず会社の管理下にあるサーバーやシステムに保存すべきです。
作ったけど見られない問題を解決する配信管理
動画マニュアルのゴールは作ることではなく見てもらうことです。
LINEやチャットツールで動画を送っても社員が見たかどうかは分かりません。
「動画を送ったのに見ていなくてミスをした」というトラブルは頻発します。
これを防ぐにはLMS(学習管理システム)などを使って配信する必要があります。
誰がいつ動画を見たのか、視聴ログを取ることができるからです。
また動画の後に簡単な理解度テストを実施することも可能です。
動画マニュアルを組織の資産として活用するには管理の仕組みが不可欠です。
Teachableなどのツールを使えば作成した動画を安全に配信・管理できます。
動画マニュアルの配信基盤については以下の記事で詳しく解説しています。
eラーニングのやり方完全ガイド!教材を自作する全手順とおすすめ作成ツール
まとめ
動画マニュアル作成におすすめのアプリや効率的な作成方法を紹介しました。
現場作業のマニュアルならVrewやCapCutなどのスマホアプリが最強です。
撮影から編集までを現場で完結させ、スピード感を持って共有できます。
パワーポイントがあるなら記録機能を使ってプレゼン動画にしましょう。
そしてPC操作のマニュアルなら動画よりもScribeで手順書にするのが正解です。
用途に合わせて最適なツールを選べば作成時間は大幅に短縮できます。
重要なのは凝った動画を作ることではなく業務の標準化を進めることです。
まずは手持ちのスマホで1分間の作業動画を撮ることから始めてみてください。
その小さな動画が未来の教育コストをゼロにする第一歩になります。
PC業務の自動マニュアル化に興味がある方はまずはScribeを試してみてください。
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