ダイレクトレスポンスマーケティングとは?個人が自動で稼ぐやり方と身近な成功事例(チラシからWebまで)を徹底解説
- 2025.12.11
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あなたは素晴らしい商品を作れば勝手に売れると思っていませんか。
残念ながらどんなに良い商品でも置いておくだけでは売れません。
商品が売れない最大の原因はマーケティング不足にあります。
特に個人がビジネスをする上で絶対に知っておくべき手法があります。
それがダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)です。
この言葉を初めて聞いたという方もいるかもしれません。
あるいは昔ながらの古い手法だと思っている方もいるでしょう。
しかし現在ネットで稼いでいる人のほぼ全員がこれを使っています。
ユーチューバーもインフルエンサーも例外ではありません。
大企業のマネをしてCMのような広告を出すと個人は破産します。
資金力のない個人が勝つための唯一の戦略がDRMなのです。
この記事ではDRMの仕組みから実践方法までを徹底解説します。
チラシを使ったオフラインの事例から最新のWeb事例まで紹介します。
これを読めばあなたは集客から販売までを自動化できるでしょう。
寝ている間にも商品が売れる仕組みを自分の手で作れるようになります。
感覚ではなく数字と論理に基づいた売れる仕組みを学びましょう。
北岡ひろき(@kitaokahiro)
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ダイレクトレスポンスマーケティングとは?仕組みをわかりやすく解説
まずはダイレクトレスポンスマーケティングの正体を暴きます。
難しそうな横文字ですがその仕組みは非常にシンプルです。
ここを理解しないとビジネスの土台が組み上がりません。
小学生でもわかるようにその本質を紐解いていきましょう。
マスマーケティングとDRMの決定的な違い
世の中のマーケティングは大きく二つに分けることができます。
1つはテレビCMに代表されるマスマーケティングです。
これは不特定多数に向けて商品をアピールする手法です。
コカ・コーラやトヨタ自動車などが得意とする戦略といえます。
目的は商品の認知度を高めブランドのイメージを作ることです。
しかしこの手法は莫大な広告費がかかるという欠点があります。
効果測定も難しく誰がCMを見て買ったのか正確にはわかりません。
もう1つが今回解説するダイレクトレスポンスマーケティングです。
こちらはレスポンスがあった相手だけに商品を売ります。
興味のない人には一切売り込まないというのが最大の特徴です。
そのため無駄な広告費や労力をかける必要がありません。
資料請求や無料サンプルに申し込んだ人だけを相手にします。
かけた費用に対してどれだけの売上があったかが明確に分かります。
つまり低予算で高い効果を出せる弱者のための戦略なのです。
個人や中小企業が戦うならDRM以外に選択肢はないと言えます。
DRMを構成する3つのシンプルなステップ
ダイレクトレスポンスマーケティングの流れは3段階で完結します。
第1のステップは見込み客を集める集客です。
ここでは商品を売らず、自分に興味がある人を見つけるだけです。
具体的にはメールアドレスやLINEの登録を促します。
これをマーケティング用語でリストビルディングと呼びます。
第2のステップは信頼関係を築く教育です。
集めたリストに対して有益な情報を提供していきます。
なぜその商品が必要なのか、あなたの考えを伝えていくのです。
いきなり売り込むのではなくまずは相手の悩みに寄り添います。
信頼残高が貯まった状態で初めて次のステップに進みます。
第3のステップは商品を提案する販売です。
すでにあなたを信頼している相手なので高い確率で売れます。
無理な売り込みをしなくても相手から欲しいと言われるのです。
この集客、教育、販売の流れこそがDRMのすべてです。
この型を守るだけで売上は劇的に変わります。
なぜ個人ビジネスにDRMが必須なのか
個人が大企業と同じ戦い方をしても勝ち目はありません。
知名度も資金力もない個人が正面から戦ってはいけないのです。
DRMを使えば興味のある濃い顧客だけにアプローチできます。
1万人に声をかける必要はなくたった100人のファンでいいのです。
またDRMはインターネットとの相性が抜群に良い手法です。
ステップメールなどを使えば教育から販売までを自動化できます。
あなたが寝ている間もシステムが勝手に商品を売ってくれます。
これは時間の切り売りから脱却するための最強の武器になります。
労働時間を減らしながら売上を最大化できるのがDRMの魅力です。
コンテンツ販売というビジネスモデルとは特に相性が抜群です。
在庫リスクのない商品を自動化された仕組みで売るからです。
これにより利益率ほぼ100%のビジネスが完成します。
身近にあるダイレクトレスポンスマーケティングの成功事例
理論だけではイメージしにくいかもしれません。
実はあなたの身の回りにもDRMの事例は溢れています。
ポストに入っているチラシやテレビ通販もその1つです。
ここでは誰でも知っている具体的な成功事例を紹介します。
オフラインの事例を知ることでWebへの応用が見えてきます。
ドミノ・ピザのチラシに見る古典的DRM
ポストに入っているピザ屋のチラシを思い出してください。
そこには美味しそうなピザの写真とともにクーポンがあります。
「今すぐ電話すればポテト無料」といった特典がついているはずです。
これはただメニューを紹介しているわけではありません。
電話をするというレスポンスを求めているのです。
チラシを見た人が行動を起こすように強力なオファーを提示します。
そして電話番号が大きく掲載され、すぐに行動できるようにします。
さらにチラシにはクーポンコードが記載されています。
店側はどの地域のどのチラシから注文が来たかを計測しています。
反応率の良いエリアにはチラシを増やし、悪いエリアは減らします。
このように反応を計測して改善するのがDRMの基本です。
単なる広告ではなく顧客獲得のための装置として機能しています。
Webサイトのバナー広告もこれと同じ役割を果たしています。
ドモホルンリンクルの無料お試しセット
化粧品通販のドモホルンリンクルもDRMの教科書的な事例です。
CMの最後に流れる初めての方にはお売りしませんという言葉。
これは非常に強力なキャッチコピーであり、DRMの極意です。
いきなり本商品を売ろうとせず、まずは無料お試しセットを配ります。
これは商品に自信があるからこそできる戦略でもあります。
しかし本当の目的は見込み客のリストを集めることです。
無料サンプルを申し込む人は肌に悩みがある見込み客です。
その人たちの住所や電話番号を取得することが最大の目的なのです。
一度リストを獲得すればその後DMや電話でアプローチできます。
まずはハードルを下げてリストを集めその後に本命商品を売る。
これをツーステップマーケティングと呼び、高額商品の鉄則です。
いきなり3万円のクリームを売るのは難しいですが無料なら試します。
使ってみて良ければ3万円でも喜んで購入してくれるのです。
この流れをWeb上で再現することがコンテンツ販売の成功のカギです。
現代のYouTuberやインフルエンサーの手法
YouTubeを見ていると続きは公式LINEでという言葉を聞きませんか。
あるいは概要欄からメルマガ登録を促している動画も多いでしょう。
あれはまさに現代版のダイレクトレスポンスマーケティングです。
YouTubeという無料の媒体でまずは認知と興味を集めます。
そこで有益な情報を出し、視聴者との信頼関係を構築します。
しかしYouTube上では商品を直接売り込むことはしません。
LINEやメルマガというクローズドな場所に誘導するのです。
これはYouTubeのアカウントが停止されるリスクへの対策でもあります。
プラットフォームに依存せず、直接連絡できるリストを持つためです。
そしてLINEに登録してくれた濃いファンにだけ商品を案内します。
動画講座やオンラインサロンなどをタイミングを見て販売するのです。
彼らはチラシの代わりに動画を使い電話の代わりにLINEを使っています。
使っているツールは違いますがやっていることはピザ屋と同じです。
集めて信頼させて売るという本質は100年前から変わっていません。
ダイレクトレスポンスマーケティングはもう古い手法なのか?
ネットで検索するとDRMは古いという意見を見かけることがあります。
確かにこの言葉自体は100年以上前の通信販売の時代からあります。
しかし古いから使えないと考えるのは大きな間違いです。
むしろ現代こそDRMの威力が最大限に発揮される時代なのです。
なぜDRMが決して廃れないのか、その理由を解説します。
人間の購買心理は100年前から変わっていない
マーケティングの手法は進化しても人間の脳みそは進化していません。
人が物を欲しくなる心理や信頼を感じるプロセスは同じです。
悩みがあり、解決策を探し、信頼できる人から買いたいと思います。
DRMはこの普遍的な人間心理に基づいた科学的な手法です。
興味のある人にだけ売るという原則が古くなることはありません。
むしろ情報過多の現代においてその重要性は増しています。
誰もがスマホを持ち、大量の広告シャワーを浴びている時代です。
興味のない広告は無意識のうちにスルーされるようになっています。
だからこそ自分に関係があると認識させるDRMが必要なのです。
「これは私のための情報だ」と思わせなければ振り向きもしません。
手法が古いのではなく本質的すぎるために変わらないだけなのです。
郵便からLINEへ進化したツールの変遷
DRMは古いと言う人はツールと本質を混同しています。
かつては紙のセールスレターを郵送するのが主流でした。
住所リストを買い切手を貼ってダイレクトメールを送っていたのです。
これには印刷代や郵送費がかかり、返信までの時間もかかりました。
しかし今はメールやLINEで一瞬にして情報を届けられます。
コストもほぼゼロに近くクリック率などの計測も正確にできます。
ツールがアナログからデジタルに進化しただけでやっていることは同じです。
むしろAIや自動化ツールのおかげで個人でも実践しやすくなりました。
昔は大企業しか持てなかった顧客管理システムが月数千円で使えます。
ステップメールを使えば24時間365日、自動でセールスが行われます。
DRMは古くなったのではなくテクノロジーによって進化したのです。
今から始める人は過去の偉人たちが喉から手が出るほど欲しかったツールを使えます。
神田昌典氏が日本に広めた功績と現在
日本にDRMを広めた第一人者といえば神田昌典氏です。
彼の著書を読んでマーケティングに目覚めた起業家は数え切れません。
かつては煽って売るような攻撃的なDRMも一部で見られました。
ピンク色の派手な紙に黒太字で書かれたチラシを見たことがあるでしょう。
そういった手法への反発からDRMに悪いイメージを持つ人もいます。
しかし現在のDRMはもっとスマートで顧客寄り添い型に進化しています。
煽って無理やり買わせるのではなく価値提供で信頼を得るスタイルです。
顧客のライフタイムバリュー(生涯顧客価値)を重視するようになりました。
一度売って終わりではなく長くファンでいてもらうことを目指します。
神田氏が提唱した本質的な部分は今のWebマーケティングの基礎です。
表現方法は時代に合わせて変わりますが根底にある理論は揺るぎません。
これから学ぶ人は最新のツールと普遍的な理論の両方を学びましょう。
個人がDRMを実践する具体的なやり方3ステップ
概念は理解できたと思いますのでここからは実践編です。
個人がゼロからDRMの仕組みを構築する手順を解説します。
この3つのステップを順番通りに進めるだけで自動販売機が完成します。
1つでも飛ばすと上手くいかないので必ず順序を守ってください。
集客(リストビルディング)
最初のステップは見込み客の連絡先(リスト)を集めることです。
多くの初心者はブログやSNSでいきなり商品を宣伝してしまいます。
しかし通りすがりの人がいきなり高額な商品を買うことはありません。
まずはメルマガ登録やLINE登録をしてもらうことがゴールです。
そのためには登録するメリット(プレゼント)を用意する必要があります。
これをリードマグネットと呼びます。
具体的には無料の電子書籍や解説動画、テンプレートなどです。
「登録すればこの有料級の情報を無料でプレゼントします」と提案します。
ドモホルンリンクルの無料サンプルと同じ役割をデジタルで作るのです。
このプレゼントの質が高ければ高いほど、登録率は上がります。
ネタがないと悩む人はAIを使って魅力的な特典を作りましょう。
AIを使えば電子書籍や動画の台本も短時間で作成できます。
詳しい作り方については以下の記事で解説しています。
リードマグネットの作り方5ステップ!AIを使えば素人でも有料級特典が3時間で作れる
また登録してもらうための専用ページ(LP)も必要になります。
余計なリンクを排除し、登録ボタンだけを置いた縦長のページです。
これを用意することでブログやSNSからのアクセスをリストに変えられます。
教育(信頼関係の構築)
リストが集まったら次に行うのが教育というプロセスです。
教育といっても上から目線で説教をするわけではありません。
読者に対して新しい価値観や知識を提供し、信頼を得る作業です。
たとえばダイエット商品を売りたいなら正しい食事法を教えます。
「運動だけでは痩せません、食事が9割です」といった知識を伝えます。
そうすることで読者はあなたのことを専門家として認識します。
またあなたの理念やストーリーを語ることも重要です。
なぜこの商品を作ったのか、どんな思いで活動しているのか。
人間味を見せることで読者はあなたという人間にファン化します。
このプロセスにはステップメールやLステップを使います。
あらかじめ用意したメールが登録した日から順番に届く仕組みです。
1通目で挨拶、2通目でプレゼント渡し、3通目でノウハウ提供。
このようにシナリオを組んでおけば自動で信頼関係が構築されます。
この期間は絶対に売り込みをしてはいけません。
ギブ・アンド・ギブの精神で徹底的に価値を提供してください。
無料でここまで教えてくれるのかと感動させることが目標です。
販売(オファー)
十分に信頼関係ができたらいよいよ商品を販売します。
これをオファーと呼び、DRMの仕上げとなる工程です。
教育がうまくいっていればこの時点で読者は商品を欲しがっています。
「有料でもいいからもっと詳しく教えてほしい」という状態です。
ここで初めて商品の販売ページ(セールスレター)を案内します。
期間限定や数量限定といった特典をつけることも有効です。
「今すぐ決断する理由」を作ることで購入を後押しします。
販売する商品はPDF教材や動画講座、コンサルティングなどです。
ここでも決済から商品提供までを自動化しておくことが大切です。
販売プラットフォームを使えば入金確認と同時に商品を届けられます。
もし売れなかったとしても落ち込む必要はありません。
なぜ買わなかったのかを分析し、メールの内容を修正すればいいのです。
一度仕組みを作ってしまえばあとは微調整だけで済みます。
これが個人でも売上を右肩上がりに積み上げられる理由です。
販売するためのプラットフォーム選びについては以下で比較しています。
コンテンツ販売プラットフォームおすすめ13選!手数料比較と利益を最大化する自動化の仕組み
DRMを自動化するために必要なツールと学習リソース
DRMを実践するにはそれを支えるツールが不可欠です。
手動でメールを送ったり、入金確認をしたりしていては身が持ちません。
ここでは個人がDRMを自動化するために必須のツールを紹介します。
またより深く学ぶためのおすすめ書籍も紹介します。
集客の要となるLP作成ツール
リストを集めるためのランディングページ(LP)を作るツールです。
デザインの知識がなくてもパズル感覚で作れるものが増えています。
代表的なものにペライチやsysteme.ioなどがあります。
特に初心者のうちはテンプレートが豊富なツールを選ぶと良いでしょう。
綺麗なデザインよりもスマホで見やすいかどうかが重要です。
またメルマガスタンドと連携できるかどうかも選定のポイントです。
登録されたアドレスが自動的に配信システムに飛ぶようにします。
おすすめのLP作成ツールについては以下の記事で徹底比較しています。
おすすめランディングページ(LP)作成ツール10選を徹底比較
自動配信を担うメルマガ・LINEスタンド
教育パートを自動化するDRMの心臓部となるツールです。
メール配信ならMyASPなどが有名で高機能です。
到達率が高くステップメールの機能も充実しています。
最近では開封率の高いLINE公式アカウントを使う人も増えています。
LINEのステップ配信を行うならLステップなどの拡張ツールが必要です。
メールとLINE、それぞれの特性を理解して使い分けましょう。
メールは長文の教育に向いており、LINEは即時性が高いです。
両方を組み合わせて使うのが現在の最強の戦略といえます。
自分に合った配信スタンドを見つけたい方はこちらを参考にしてください。
おすすめのメール配信システム(メルマガスタンド)5選を徹底比較
商品提供を自動化する販売決済システム
最後に決済と商品提供を行うシステムです。
銀行振込の確認を手動でやるのはトラブルのもとになります。
クレジットカード決済に対応し、自動で会員サイトに招待するツールを使います。
世界的に人気なのがteachableです。
動画講座の販売に特化しており、DRMとの相性が抜群に良いです。
洗練されたデザインのスクールサイトが誰でも簡単に作れます。
teachableの使い方や手数料については以下の記事で詳しく解説しています。
さらに深く学ぶための推薦図書
DRMは奥が深く学べば学ぶほど売上につながります。
ネットの情報だけでなく体系的に書かれた書籍を読むのもおすすめです。
神田昌典氏の『あなたの会社が90日で儲かる!』は不朽の名著です。
またジェイ・エイブラハムの『ハイパワー・マーケティング』も必読です。
ダン・ケネディの著書もDRMの泥臭い本質を教えてくれます。
これらの本には小手先のテクニックではない本質が書かれています。
時代が変わっても使える思考法をぜひインストールしてください。
本で学んだ知識を紹介したツールで実践する。
この繰り返しがあなたをマーケティングのプロへと成長させます。
まとめ
ダイレクトレスポンスマーケティングについて解説してきました。
一見難しそうな言葉ですがやることは非常に人間臭いものです。
目の前のお客様に興味を持ってもらい信頼関係を作り、提案する。
これをWebの力を使って効率化・自動化したものがDRMです。
DRMは古いという言葉に惑わされないでください。
本質的な手法だからこそ時代を超えて生き残っているのです。
個人がビジネスで自由を手に入れるための唯一無二の地図です。
まずは見込み客を集めるためのプレゼント作りから始めましょう。
そしてたった一人のお客様のために心を込めたメールを書いてください。
その積み重ねがやがて大きな自動収益システムへと育ちます。
完璧な仕組みを最初から作ろうとする必要はありません。
まずはステップ1の集客から今日動き出してみましょう。
あなたの価値ある商品がそれを必要とする人に届くことを願っています。
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